251211mayoinurse blog img01医療脱毛メインから皮膚科施術へ──現場で感じたメリット・デメリットをすべて語る

医療脱毛メインから皮膚科施術へ──現場で感じたメリット・デメリットをすべて語る

看護師として7年以上病棟勤務を経験したあと、私は美容皮膚科・美容外科で3年以上働きました。

派遣単発バイトやツアーナースとしてもさまざまな現場を見てきた私が、今回は美容皮膚科のリアルな働き方を、一切ごまかさずにお伝えします。

「美容に興味はあるけど、実際どうなの?」

「キラキラして見えるけど裏側は?」

「売上ノルマって本当にある?」

そんな “迷いナース” に向けた、完全に現場目線のリアルレポートです。

美容皮膚科ってどんな仕事?──私の現場は “医療脱毛メイン”

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私が働いた美容皮膚科は、いわゆる 医療脱毛が中心のクリニック。

一日の流れはこんな感じでした。

例)

  • 10時30分出勤。機器立ち上げ、照射ルーム整備などの準備
  • 10時45分朝礼。(当日のスケジュール確認)
  • 11時~15時予約枠に沿って脱毛施術(夏の繁忙期は途切れない、冬の閑散期は空きがある)
  • 15時~16時昼休憩。しっかり取れる日もあれば、押して短くなる日も
  • 16時~20時夕方に施術が集中することも多い
  • 業務終了後は掃除
  • 20時退勤。残業はゼロに近い

しかし「脱毛だけできればOK」というわけではありませんでした。

◆ 売上のために追加された“皮膚科施術”

クリニックの売上を伸ばすため、途中から下記の施術も担当するように。

  • 美容点滴
  • ダーマペンやピーリングなどの施術

これが入ってくることで、ただ照射するだけの仕事ではなくなり、

皮膚の知識・薬剤理解・施術後のスキンケア指導など、美容看護師としてのスキルも必要になります。

251211mayoinurse blog img03 美容皮膚科で働く “メリット”

美容皮膚科で働く “メリット”

① とにかく身体がラク(病棟とは次元が違う)

病棟にいた頃のように、

重症患者のケア・夜勤・急変・走り回る…

そんな生活とはサヨナラ。

  • 夜勤なし
  • 体力消耗も少ない
  • 心身の負担が軽い

「看護師=体力勝負」という常識が崩れます。そして生活リズムが整います。

② 自分も美容知識が増えてキレイになる

施術の知識が増えるだけではなく、

  • スキンケア
  • 毛周期
  • 美容医療の選び方
  • 施術後のダウンタイム管理

など、自分自身が“美容オタク級”に詳しくなります。

スタッフ割や社員割で施術を安く受けられるのも大きなメリット。

③ トラブル対応で看護師スキルが磨かれる

医療脱毛やダーマペン、点滴では、

  • 火傷
  • 赤み
  • 内出血
  • アレルギー反応

などが起こることもあります。

そのため、

観察力・判断力・皮膚トラブルの初期対応力 が鍛えられます。

病棟とは種類の違うスキルが身につくのは確か。

④自分の頑張り次第で給料UP

(夜勤なしで病棟並み or それ以上も)

美容皮膚科は、給与水準が病棟より高くなりやすい傾向があります。

ただし、ここが重要です。

  • 店舗ごとの集客力
  • インセンティブ制度
  • クリニックの売上
  • 母体の経営状況

これらによって 年収は全く違う のが現実。

私が働いていたクリニックは倒産前で、インセンティブは1万円程度と控えめ。

それでも、

「夜勤なしでこの金額がもらえるのは正直うれしい」

というのが本音でした。

⑤ビジネススキルが身につく

  • 接遇マナー
  • ビジネス用語
  • マナーに基づいたコミュニケーション
  • クレーム対応
  • 社会人としての立ち居振る舞い

こうした 一般企業で求められるスキルや言葉遣いが自然と身につく のも大きなメリット。

 

 

美容皮膚科の“デメリット・つらいリアル”

251211mayoinurse blog img04 美容皮膚科の“デメリット・つらいリアル”

ここからが本題。

働く前に知っておいてほしい「リアルな裏側」です。

① 売上プレッシャーが実際ある

「キラキラした美容クリニック」

そんなイメージの裏で、一番ストレスだったのがこれ。

  • コース契約の案内
  • 物販(美容液・スキンケア・漢方)
  • 施術のアップセル
  • 上記の営業トークの特訓

もちろん全てのクリニックにあるわけではないですが、

売上や契約獲得をスタッフに求めるクリニックは多いのが現実。

施術以外の営業要素に苦しむ人は少なくありません。

ノルマはありませんが、インセンティブ制度がある企業がほとんど。

② 施術枠がパンパンで“流れ作業”感が強い

人気クリニックほど1日の予約はぎっしり。

  • 休憩時間が削られる
  • 1人ひとりに丁寧に時間をかけられない
  • 常に時間との戦い

「もっとしっかり説明したいのに…」と葛藤する日も。

③ クレームが多い職場でもある

美容は満足度のハードルが高い分、クレームも比例します。

  • 「まだ毛が生えてくる」
  • 「効果が出てない気がする」
  • 「赤みが引かない」
  • 「カウンセリング内容と違う」

対応でメンタルを削られる日もあります。中には感情的になるお客様もいらっしゃり、本部の職員が対応することもありました。

④病棟より緊迫感がなく、逆に細かいところが気になり人間関係が疲れやすい

美容皮膚科は、病棟のように忙しくないため、

「あの人の言い方が気になる」

「誰が休憩を何分取った」

「担当の割り振りに不満が出やすい」

といった、細かな人間関係の摩擦が起こりやすくなります。

「業務はラクなのに、気疲れは病棟より多かった」

という声も珍しくありません。

脱毛照射で腰を痛めやすい(1人での照射時はキツい)

「美容は体力的にラク」

これは大きなメリットではあるのですが、実は盲点があります。

腰を曲げた体勢を取ることが多く、本来なら二人体制なら負担が軽いのですが、多くのクリニックでは 看護師1人で照射を担当。

照射の体勢は地味にハードで、腰痛持ちにはとてもつらい のが現実です。

ストレッチやコルセット・施術方法の工夫が必須になります。

⑥看護師なのに“誰でもできる仕事”と言われがち

脱毛施術は技術よりも経験が必要な仕事ですが、

世間的には「看護師じゃなくてもできそう」と思われがち。

専門性が認められにくいことに、モヤモヤすることもあります。

友人に「看護師やめた?」と思われていました。

向いている人・向いていない人を現場目線で解説

251211mayoinurse blog img05 向いている人・向いていない人を現場目線で解説

◆ 美容皮膚科に向いている人

  • 美容が好き・詳しくなりたい
  • 接客が苦じゃない
  • 人と話すのが得意
  • ルーティンワークが好き
  • 夜勤のない生活をしたい
  • 丁寧な施術や細かい作業が得意

◆ 向いていない人

  • 営業・売上ノルマが無理
  • 人間環境が繊細な環境が苦手な人
  • トラブル対応が苦手
  • 手を動かし続ける仕事がしんどい
  • 一人で淡々と作業するのが嫌
  • 腰痛持ちの人(工夫次第で負担軽減できる)
  • 病棟のような緊迫感やチーム力の中で働きたい人

251211mayoinurse blog img06 美容皮膚科で働いて感じた“結論”

美容皮膚科で働いて感じた“結論”

美容皮膚科は、

「看護師の強み × 美容の楽しさ」 が上手く合わさった職場。

  • 夜勤なし
  • 比較的身体はラク
  • 給料も上がりやすい
  • 美容知識が増える
  • ビジネススキルが身につく
  • 経験を積めば他の美容クリニックにも転職しやすい

ただし、

“売上の世界である” という現実は忘れないでほしいです。

そこを理解したうえで働けば、

病棟とは違う魅力的なキャリアを築けます。

最後に──迷っている看護師へ

美容皮膚科は、病棟や訪問看護とはまた違う「全く別ジャンルの看護」。

看護師としての視点を持ちつつ、お客様の人生をポジティブに変える仕事です。

「美容が好き」

「夜勤なしで働きたい」

「忙殺されない環境で、自分のペースで働きたい」

そんなあなたには、確実に選択肢の一つとしておすすめできます。

251211mayoinurse blog img07 最後に──迷っている看護師へ